この問題は根深い。
あくまで自分の思考メモであって、誰かを批判したり断罪するつもりではないことを最初に書いておく。
ぼくの背景
→年次:専門医未取得、男性、未婚、子なし
そもそも、Twitterで語られる時の「ママ」「女医」「麻酔科」は主語がデカすぎる、と思う。
ママだから働かないとか、女医だからゆるふわだとか、麻酔科だから楽しようとしてる、みたいな考えは視野が狭いと思わざるを得ない。
インターネットで見知っただけの知識の人、初期研修のときに回っただけの印象の人、自施設しか知らずそれをベースに話す人、多くの意見が混在している。
施設によって置かれている状況が異なるという視点は常に念頭に置いておく必要がある。
果たして一般化していい意見なのか? そういう批判の目を持ってほしい。
それがないままでインターネットをやると、他人を傷つけかねないし他人の言葉で無駄に傷つきかねない。
「子供は社会全体の財産になる」という意見には納得できる。
そもそも自分たちが歳をとったときに社会を維持してくれるのは子供たちの世代なので。
ただ、単純に「子育てをしている人を優先するべき」とはならないだろう。
企業(病院)としては社員が子育てをすることが直接利益になるわけではないから。
むしろ、法律や条例など、公的な立場から子育てする人を優遇しなければならないと思う。
子育てをしている人がそうでない人に比べて仕事をしてないなら、立場が悪くなることはある程度仕方ない面があると思う。
ペットは家族という人もいるけど、飼い犬の世話のために早退するのはどうなのだろう?
将来家族になる予定の恋人と、信頼を深めるためにデートをするのは?
恋人がいないから合コンに行くのは?
運命の出会いがあるかもしれないからコンサートに行くのは?
仕事でないという点では子育ても趣味の時間も同じなのだから、会社が子育てだけ特別扱いをする道理は特にないはず。
女性が出産・子育てで仕事できない期間がある→故に会社内での立場が低い(そもそも医学部に入らなかったりする)ことについては、もうみんな平等に休ませるしかない。
男性も一定期間働かなくなれば、女性だからという理由で不当に低い評価を受けることはなくなる。
もちろん、未婚の女性も例外なく休ませる。
休職期間中は非常勤バイトや副業は当然禁止だけど、これをどのくらい取り締まれるかが難しそう。
個人的には、自分以外の人間で代替可能な仕事をするよりも、家庭を築いて子を成すことのほうがずっと価値のあることだと思う。
これは現時点でぼくが子を成せる見通しが立ってないから、隣の芝生が青く見えてるのかもしれないけど。
「キャリアが中断されて悲しい」という女性は、夫が子を持ちながらキャリアを中断せずに仕事している例を身近に見ているから言えるのかなとも思った。
夫婦間でどのくらい家事や子育てに対する割合を負担するかはそれこそもっと個別具体的な話になるので、他の家庭が触れることではないな。
反論・異論大歓迎です。